17歳の不良と6歳の殺し屋

「で、ここはなんなの?」



真っ暗な建物の中は壊れたゲームセンターだった。

「隠れ家…みたいなものかしらね」

「また…ベタだねぇ」

「私たちが住んでる所と繋がってるのよ」

「つなっ…?!ええ?!」


驚いている雫を他所に翡翠はガコンッとレバーを上げた。
瞬間ババッ!と大きな音と共に電気が一斉につきはじめる。
そのライトの明かりは以上に強く。目に痛い白さがあった。
目を細めているといつのまにか、翡翠は店の奥に行き、その扉を開いて先に進んでいた。