17歳の不良と6歳の殺し屋

雫は寄りかかったまま座り込んだ。そして目をつぶり腕を延ばしてのびをすると目を瞑ったまま、また深呼吸して少し空を見ようと顔を上げた。

「HI!雫」

「……!!?」

空に負けないくらいの清々しい絶叫がフェンスに一休みしていた小鳥たちを空へと還させた。
「うるさい」
ついでにガコンッ!と頭を殴られればジンジンと後から来る痛みに何も声が出なくなってしまう。


「~~~~っ!!つぅっ!翡翠!何でアンタがここにいるんだよ!」

「いては、悪い?」

「悪い!!」


キッパリと言ってしまえば、翡翠は不満そうな顔をする。
だが、すぐに肩を竦めて隣に座りだした。