静まるあたし。 あたりは豹変していた。 残骸と言わんばかりの散らかりに、あたしはそれを美しいと思った。 アートだ、芸術だ、ピカソだ。 割れたガラス瓶からこぼれるビー玉やおはじき。 床に叩きつけられたぬいぐるみはあたしに笑いかけている。 花は綺麗に散らばってお花畑を連想させる。 あたしは危険だと感じていても近寄ってみる。 案の定、足の親指をガラスで切ってしまった。 血が出る。