ガラクタ姫


そして、あたしに言った。

「アイカちゃんはユタさんのこと好きなんでしょ?カレシだって自慢してたじゃない。

嬉しそうに。それなのになんでケンカするの?」

ヒィの純粋な目に睨まれてあたしも泣き崩れた。

「あたしばっかり責めないでよぉ」

大声で泣く。

声なんて枯れてしまえ。

「あたしだってつらいんだよ。何が何だか分かんないほど、原因不明の病にかかったかもしれないよ。

スッキリしないの。ずっとずっとモヤモヤが続いたまま。」

下を向いて吐き出すように叫んだ。