ガラクタ姫


ユタは胸の中であたしの全身を撫でる。

そっか、ヒィと一緒に寝てたからか。

「まさか哀歌さんに友達ができていたとは」

「えへへ、すごいでしょ」

あたしはユタの胸にうずまる。

「なんだかヤキモチ妬いちゃうなぁ」

「ウワキじゃないよ!」

あたしは顔を上げて、ユタに訴えた。

「あはは、冗談だよ」

ユタは困ったように笑う。