ガラクタ姫


ユタのほうを振り向くと、小さないびきをかいて熟睡中だ。

あのドアホォ、肝心な時に寝上がって。

王子様は王様のように我が物顔で寝ております。

あたしはまたヒィに向きなおった。

「ヒィは頭が良いね。でも、考えすぎは良くないよ。」

ニコッと笑うと、ヒィは苦笑する。

「宝物探し、明日は一緒に行こう。ユタも連れて3人で」

「うん!」

ヒィは無邪気にうなずく。

やはりヒィは正真正銘の子供だ。

そんな彼が羨ましかった。