ガラクタ姫


二人して黙っていたが、今度はあたしから口を開いた。

「ヒィが好き。だから仲直りしたい」

なんだか棒読みになってしまった。

でも、好きなんだから。それが伝わればいい。

「好きって…よくわかんない」

ヒィは呟いた。

「好きにも度合いがあるよね。どれくらい好きなのか…」

「あたしはヒィがいなくなると怖くなるくらい好きだよ」

「じゃあ、お母さんは?」

ヒィは泣きそうだった。