「それに、哀歌さんのは浮気じゃないよ」 「ふぇ?」あたしは顔を上げる。 すると、いつもの優しい顔でユタは微笑んでくれた。 「いい友達もったね。それはいけないことじゃないよ」 「ほんとぉ?」 「ほんと」 あたしはホッとする。 と同時にあたしは立ち上がった。 「ヒィを探しに行かなきゃ」 「その必要はないみたいだよ」 ユタは壁際のほうへ目をやった。