「ウワキ?」
「うん」
「ぼくのことスキ?」
ユタの声は切なかった。
まるであたしにすがりつくような…同じくあたしもユタにすがりつく思いでうなずいた。
「あたし、ユタのことダイスキだよ。大好き。ユタ以外いらないって思ってた。だけどね…だけど…」
涙がどんどん流れてくる。ポロポロと。あたしは唇をぐっと噛みしめてから言った。
「ヒィのことも好きになっちゃった。ヒィとケンカしてヒィがいなくなったとき、怖くなった。
ユタがいなくなるのと同じように怖かった。
皆、いなくなっちゃえばいいのにって思ってたのが、ひょっこり現れたヒィもユタと同じ位置にいるの。
変だよね。変。」
「ヘンなの?」
ユタはクスッと笑う。



