「そっか。じゃあその理由をきかせてもらうよ」 そう言って、あたしをお姫様だっこし、あたしたちの秘密基地まで連れてってくれた。 ユタは王子様じゃなくて魔法使いなんだ。 もしくは魔法の国の王子様。 だって、ユタに会った瞬間、心があったかくなってしまったのだもん。