その声であたしの頭の中は色鮮やかになる。 身体機能がまた始動する。 「おかえり、ユタ」 あたしはニッコリとユタに微笑んだ。 ユタもニッコリと微笑み、「ただいま哀歌さん」と言ってくれた。 ユタに会えて力が湧いてきたと同時に、あたしはまた放りだした壁にぶつかった。 そして、何かに取りつかれたように涙が出てしまう。 「ユタ…あたし…悪いお姫様なんだ…」 あたしはユタの目を見て言った。 ユタは静かに微笑む。