ガラクタ姫


飛び出したヒィの体は小さく、風で砂埃が舞い、あたしが目を擦っている間にヒィの姿がなくなってしまった。

魔女に攫われたんだ。

あたしの胸が痛みだす。

ふとヒィの言葉を思い出す。

それはずっと胸に引っかかり、不安の種で会った言葉。

“ウワキ”

好きな人がいるのにほかの人のことを好きになることだよ、とヒィは教えてくれた。

罪だ。

重罪だ。

あたしはヒィのお母さんと同じことをしているんだ。