しかし、お空はご機嫌斜めだった。 灰色の雲は太陽を見してくれず、風は悲鳴を上げてあたしたちに抵抗する。 木々は荒れ、外出している人々さえもいない。 「戻ろっか」 あたしは肩をすくめ、ヒィの手を後ろに引くと、ヒィはパッとあたしの手を離した。 「行こうよ、宝物探し」 「こんな強い風の中じゃ宝物探しできないよ」 「宝物っていうのは嵐の中、必死で探すものでしょ?」 「違うよ。太陽が出て気持ちいい日にゆったりと探すもんだよ。」