「物置だね」 あたしの家の中に入って、ヒィが発した言葉がこれだった。 「秘密基地だもん」 あたしは口を尖らせる。 「物置だよ」 またヒィがおんなじことを言った。 生意気だぞ。 「ヒィの家はもっと広くて綺麗だった」 「だったらヒィの家に帰ればいいじゃない」