あたしは首をかしげると男の子は親指で自分の胸を突いた。 「あんた、ヒィって言うの?」 「うん」 「良い名前じゃん」 男の子は口をつぐんで照れている。 そして彼は言った。 「アイカちゃんのおうちってどこ?」 あ、犬のおまわりさんだ。 あなたのおうちはどこですか? 「なんで笑ってるの?」