ガラクタ姫


あたしは塀に腰をおろして、足をバタバタし、早くこっちに来てと合図した。

「きょうは制服じゃないんだ?」

「うん。もぅ学校行かない事にした」

「え?」

「あなたの家で暮らしたい」

なんだか童話の世界にいるようだった。(ロミジュリあたり)

彼は戸惑う。

「他に住んでいる人いるの?」

「いないけど…」

「なら、いいじゃない」