ガラクタ姫


「ふぇ?」

そう言っても、どこも悪そうに見えない。

“普通”のサラリーマンだ。

「ごめん。じゃあね」

彼はうつむいたまま彼は去って行ってしまう。

「待って」

あたしは止めたが彼は振り向きもせず立ち去ってしまう。

あたしはこれ以上、止めなかった。