「涼…ほんとごめんね。
 あたしが勝手にどっか行ったから。」

「栞のせいじゃねぇ。
 俺の余計な一言だろ?」

「涼…。」



まじで良かった。



「麻衣ちゃんと雄呼んでくる。」

「うん。」

「栞記憶戻った。」

「まじで!?」

「ほんと!?」



力抜けそう…。



「涼っ!!」

「隼くん!!」

「栞大丈夫か!?」

「記憶戻った…。」

「まじで…。良かったぁ…。」

「麻衣ちゃんと雄も来てる。」



慶吾にも連絡しとかなきゃな。



『もしもし?』

「栞記憶戻った。」

『まじで!?良かったじゃんっ。』

「おぅ。心配かけたな?」

『涼がそんなこと言うなんて
 珍しいな?』

「うっせぇ。」

『でもまじ良かった…。』

「だな。」

『デートでもして来いよ?』

「行ってくるわ。」

『おぅ!!』