「ん…。」

「目ぇ覚めたか?」



ここ…どこ?



「ったく心配かけやがって…。」

「え…。」

「助けてやったんだからな?」

「うん…。」

「さっきはごめんな?
 あんなこと言うつもりなかったんだけど…。」



この人…。



誰?



「聞いてんのか?」

「ねぇ…。」

「ん?」

「あなた…誰?」

「は!?」

「あたし知らない。」

「正気か?」

「うん。」



あたしの友達?



「まじかよ…。」



頭抱えこんじゃった…。



「ごめんなさい。」

「とにかく隼くん呼ぶから。」

「隼くんのこと知ってるの?」

「え?」

「あたしのお兄ちゃんだよ?」