「ありがとう」 私が礼を言うと幸宏は小さく首を横に振った。 「冷えるから早く家入りな?」 「うん。幸宏も家帰ったらちゃんとお風呂で温まるんだよ」 「あぁ。ほら、早く家入れ」 私は幸宏に手を振ると家に入り、そのまま小走りで階段