そう、言葉にした瞬間、思いもしない情動が巻き起こった。オレは他愛もなく、美優の足下にすがった。してはいけないことだった。 「美優。オレはここだ。壊れたいならオレの心を連れてゆけ。もう、おまえのいない現実で生きるのはいやだ」 でも必ず一番、おまえの近くにいる。 絶対だ……絶対。