ミモザの呼ぶ声

 トリウミカズヤ。

 よほど殴り倒して罵倒してやりたかった。春の特待生の坐を維持するためには堪えるしかない。その上アルバイトもある。
 オレは寝たきりの美優の首に、両手をかけた母の姿を思った。彼女の方がまず、カウンセリングを必要としていたのだろう。
 美優は保護入院した。これ以上、母に負担をかけさせるわけにはいかない。