出会いは、それはもう「ぶっ飛び木崎」らしくぶっ飛んだものだった。 平凡好きの僕にとってはね。 十日前。 あの日は日曜日だったから、Tシャツにジーパンを穿いて本屋へ行った。 浅田次郎作『地下鉄(メトロ)に乗って』を立ち読みして、早くこの名作を読まなかった事を後悔していた時だった。 「クーマ!?」 と叫ぶ女の子の声がした。