「ばいばーい!」

「ばいばーい♪」

あ、先生のところ行かなきゃ
まじなんだろー

ガチャ


「失礼します」

「寐麻じゃないかー随分早く来てくれたんだな」

「え…はい。」

「いやぁ、実はこの荷物を教室まで運んでほしくてな」

ドサッ

「わかりましたぁ」

「いつもありがとうな」


またパシり
私は先生にまでパシりにされている
ふざけてるよね、まじ


「おっもーい」

手ちぎれそう…!


「ハァハァやっと着いた」

教室のドアを開けようとしたときだった

「…誰かいる?」


「てか恵美里まじ最高~」

「だよなぁ笑」

「あれわ傑作でしょ♪」

「まさか家に放火するとわな…笑大丈夫かよ?」

「余裕♪うち寐麻に親友だって思われてるし」

「きもー笑」

「まじ毎日キモすぎて死にそうだからね笑誰かかわってよぉ」

「ムリムリ笑」


「ギャハハハハ」



…?
恵美里?
放火?
ワケわかんない
何が?
え…?

ガチャ

「寐麻ぢゃん…」


「恵美里どうゆうこと?」


「…」


「ねぇ!聞いてるの!!!」


バンっ


「ウザい!キモい!まじ死ね!!!うちがあんたの家に放火したんだよ笑」


「なに言ってるの…?」


「耳聞こえないのー?だーかーらー放…」

「そんなことしてただで済むと思ってるの!!!」


「てかあんたが警察にうちが放火したって言ったとこで誰が信じる?うちは警察庁の娘だよ?笑」


バシっ

「最低…」


タッタタタタタ

早く戻らなきゃ
どうしよう
早く
早く…!!!


カンカーンカン

「危険ですので近寄らないでください!」

炎の海
まるで戦争みたいに
家が燃えていく…
なくなってゆく…


「何で…」


「お母さん!お父さん!おかあさん!おとうさん!返事してよ!お願いだからお願いだから!お母さんお父さん…」