三限終了のチャイムが鳴る。



アタシはケータイが光っていることに気付いた。



サイトか何かのメルマガかと思ってメールを開くと、母さんからだった。



「お祖母ちゃんが亡くなったので、名古屋に行ってきます。小遣いはテーブルに置いておきました」



それは暑い少し早い夏の日だった。