「んっ…。っはぁ。っん…。」

激しく重なり合う唇。

好きでもない奴の吐息

気持ちわりい



ガチャ


「れ、來人…?」

「ゆ、優珠華…?」


悲しそうな顔でこっちを見る優珠華



ポタッ…


優珠華の頬に冷たい物が流れた。

涙だ…


「優珠華、ごめん。そんなつもりなかった…。」


俺は手を伸ばして涙を拭こうとした


その時ーーーーーー



バシッ



俺の頬に痛みを感じた。

優珠華の右手が俺の頬を叩いたのだった。


「來斗なんか、來斗なんか大っ嫌い!」




ダァッー


優珠華はその場から走り出した。


俺はただ立ち尽くす事しか出来なかった。


叩かれた頬より心の方が痛い。


なんで優珠華を泣かせる事してしまったんだろう




俺は馬鹿だーーーーーーーーーーー