「じゃあ、寝ててもいいからこの腕退けて?」


あたしも仕事はしてないとは言え、忙しいのよ!

こんな所で、うかうか寝てらんない。



「…………、」


……嘘。
ホントに?

また寝た!?


さっきまで、うっすら開いていた目は、完全に閉まり寝息なんてたてている。


その割には、がっちりと離さないこの腕。

寝ながらにして、ここまでするとはあっぱれ。


しょうがなく、あたしも優希の腕の中で、もう一眠りをした。



すごく、窮屈だったけど。