「…仕事、行って…か」 芽々の寝顔を見ながら、さっきの言葉を思い出す。 熱のせいだろう情緒不安定な芽々。 突然の涙も芽々自身あまり体験しない熱にパニックを起こしてるんだと思う。 でも、今芽々が口にした言葉は熱のせいじゃなく全て本心。 無意識に止めていた事が、一気に溢れ出すほど芽々自身の気持ちがパンク状態だったんだ。 そうさせてしまっていた俺。 それに気付いてやれなかった俺。 情けない。 芽々を大事にすると思っていながら結局傷つけてしまっていた。