「これ、今月分の生活費。…足りるか?」 「…うん」 優希を玄関まで送り、後ろ姿を見送った。 リビングに戻り、ソファにドップリ座ってテーブルに置いてあるそれを見る。 ……多い。多すぎる。 毎月決まった日に生活費を置いていってくれる優希。非常に有り難い事何だけど……。 「何やこの金額は!あたしに対しての嫌み!?」 馬鹿にしてるわけ? そう言ってしまいたくなるほどの高額な生活費。