花は時に牙で噛む【停滞中】



「芽々ちゃん!!ここが出番だよ」


「…えっ、」


癒し系志歩ちゃんが癒し系じゃなくなった。
何かメラメラ燃えてるよ…。



「私の彼ですアピールしないと!!」


「はい?…郁美ちゃん?」


何をとんちんかんな事を。



「芽々!!いい?奴らは強敵よ。女の魅力を最大限に活用しているわ。あの胸にくびれ、そしてヒップ!!伊達に男を食ってないわね」


「…はぁ」


「芽々がやるべき事はただ一つ。奴らのマーメイドという化けの皮を剥がしてくるのよ!!」



力強く背中を押され二歩、三歩四歩と前へ。


優希の隣に来てしまったあたしに美女軍団の視線が一同に集まる。