花は時に牙で噛む【停滞中】



ぐるっと優希のいるであろう場所をみると、

さっきよりも、野次馬の数が多くなってる気がする。

多分、あの中心にいると思う。どうなってるか分からないけど。


若干、悲鳴なのか歓声なのか分からない声も飛び交っている。


「大丈夫かな?」


大きな瞳をキョロキョロさせながら、お祈りポーズの志歩ちゃん。


「大丈夫、大丈夫。あの人たまに立ち直れない程の威力を持つ言葉をしれっと言っちゃったりするから」


「はっ!?芽々、それホントに大丈夫なの?」


「破壊力は半端ないよ」


実証済みですから…。

まだあの日の傷は癒えません。多分これからも。