「あんたって子は、変な所に肝が座っちゃってるのね…」 「ありがと」 「褒めてないけど」 でしょうね。 顔に書いてあるよ。 あんたバカねって!! いつの間にか、泳いでいた郁美が戻ってきて、4人でぷかぷか浮きながら話していると、 「ねぇねぇ、4人で来たの?」 知らない男が2人近寄って来た。 「うわっ、うざっ!!」 郁美ちゃんの、決して聞こえないとは言い難いくらいの言葉を耳にしても、反応しない。 強者…。