少し開いたカーテンの隙間から眩しい光が差し込む。 眩しさのあまりそこから顔を背けた。 その時、コツンと硬い何かに当たる。 「…んっ、起きなくちゃ」 もぞもぞと、ベッドから抜け出し硬かった正体を見る。 うん、まだ寝てる。 時間を確認すると、午前5時30分。 まだまだ起こすには早い時間。 ぐんっと背筋を伸ばし、静かに部屋を出た。 まだ少し肌寒い季節。 エアコンのスイッチをつけて玄関へ行き新聞を手に取る。