「俺と龍也はね…仁を追ってこの街に来たんだ」 仁を追って… そう…あたしと仁兄はこの街に住んでいた。 あたしが逃げだしたこの街に。 「あやめさんは知らないと思うけど…驚かないで聞いて?」 葵が真剣な表情であたしの方を向いた。 じっと見つめ返すと彼は言った。 「仁と豪は兄弟なんだ…双子のね」 「はっ?でっでも…顔…」 「二卵性ってやつだ」 龍也が驚き戸惑うあたしに、更に追い討ちをかける。 「二卵性…双子?…あの二人が…うそだよね…そんなのあたし知らない!」