「あぁー眠い!!まじダルいわ…」


朝の爽やかな雰囲気とは正反対の凪ちゃんが教室に現れた。


凪ちゃんは今日も中身とギャップのある発言…。


セリフだけ聞いたらどこかのおじさんみたい…。


「どうしたの?今日は特に眠そうだね」


「朝からあの横暴生徒会長にこき使われた」


横暴って…凪ちゃんも十分横暴だと思うけど…。


口に出すと後でどうなるかわからないので心の中で呟く。


「会長さんって入学式の時に挨拶してた人だよね~?優しそうな感じの…」


そうそう…。


かっこいいって悲鳴が上がってた…。


「美弦っ!!騙されちゃだめよ!!あいつはそんな生易しい奴じゃないっ!!」


凪ちゃんは私の肩を引っつかみ力説した。


「はぁ…」


凪ちゃんが言うことを信じないわけじゃないけどいまいちピンとこないんだよね…。


そうこうするうちに授業開始のチャイムが鳴り響いた―…。