凪ちゃんと別れ、家に戻ると珍しい人がいた。
「おかえり~美弦♪」
扉を開けるとすぐさま抱きつかれそうになったので体を横に逸らし、よける。
このパターンにも慣れてきた今日この頃…。
「紘一さん!!どうしたんですか?」
紘一さんが早く帰ってくるなんて珍しいっ!!
「美弦に会いたくて帰ってきた♪」
この人は…っ!!
「紘一さん今すぐ会社戻りましょ!!」
「え―!!」
すぐに紘一さんから非難の声が上がった。
いつもいつもそんなこと言ってっ!!
仕事は真面目に責任持って。
って習わなかったのかしら!?
ぶーぶーと口を尖らせる紘一さんの背中を押し、部屋から追い出そうとする。
「大丈夫ですよ、美弦さん。社長は仕事を全部片付けてきましたから」
「相楽さん!!」
扉の向こうから相変わらず紘一さんに振り回されっぱなしの相楽さんが現れた。



