だってしょうがないじゃん。
恥ずかしいものは恥ずかしいの!!
「まあ…好きにしたら…?」
凪ちゃんはうなだれる私を無視して帰り支度を始めてしまった。
「凪ちゃん…」
涙目で見上げる。
「美弦!!がんばって。深い意味があって誘ったわけじゃないでしょ?……多分」
凪ちゃんは他人事のように(他人事だけど)楽しんでいた。
「美弦もたまには男と出かけた方がいいわよ。あんただって女の端くれなんだから」
凪ちゃんは人差し指を私に向けた。
「紘一さんに邪魔されないうちに覚悟を決めることね」
そこで紘一さんがきますか…。
「はあい…」
うぅ…。
凪ちゃんは私のカバンを持って、ハイッと手渡した。
「さっ帰ろっ!!」
「うん…」
夕暮れの教室にはもう誰の気配もなかった―…。



