「美弦ちゃんは夏休みどっか行く?」
私のお弁当から唐揚げを摘みながら先輩が問いかける。
「うーん。特に予定はないですけど…?」
紘一さんが行きたいって騒いでたような気もするけど…。
紘一さんはいつもそんなことばかり言ってるからな…。
「じゃあ俺とどっか行かない」
「……えっ!?」
私は持っていたお弁当箱を落っことしそうになった。
予想外の言葉に驚きが隠せない。
「俺も暇なんだよね~嫌?」
先輩が不安そうに私の顔を覗き込む。
整った顔が目の前に!!
「い、いい嫌じゃないですっ!!」
私は自分の体の前で大きく手を振った。
勢いよく横に振ったせいで手が痛くなった。



