「今日は運悪くダチに捕まったんだよ。しつこくてさ…」
本気で迷惑がる先輩に私は吹きだしてしまった。
「それじゃお友達が可哀想ですよ…」
「いいんだよ!!そういえば今日、あの二重人格は?」
愁先輩は私の背後を見渡しながら不思議そうに尋ねた。
ああ、凪ちゃんのことね…。
「今日は生徒会に行かなきゃいけないらしいですよ」
「大変だね~。俺なら絶対やらない!!」
そう断言する先輩はいっそ清々しかった…。
「特待生は強制的に入れられるらしいですよ?」
特待生は授業料、施設費、その他諸々を免除される代わりに生徒会員として活動しなければいけないらしい。
「はあ…そういえばあいつもそんな事言ってたなあ…」
あいつ?
先輩のお友達かなあ…?
そうこうするうちに中庭に着いてしまった。



