「行こうか?」 「うん」 私達は歩き出した。 今度こそ離れないように強く手を握りながら。 空は澄み切っていて、晴れ晴れとし気持ちが胸を覆っている。 ねえ…愁…? この手をずっと離さないでね…? たったひとりの人に出逢えた素晴らしい幸運―…。 この幸運を胸に私達は歩きだす―…。 【END】