「美弦…本当に欲しいものは足掻いてでも手に入れなきゃいけないんだよ。振られてもいいじゃない?振られたらまた言えばいいだけなんだから。大事なことはね?諦めないことだよ。いつか振り向いてくれる。受け入れてくれるって希望をもつこと。そうじゃない?」
「うん…」
逃げてばかりだったな…。
愁からも。
自分の気持ちからも。
答えは最初からあったのに目を背け続けていたんだ。
もう止めよう。
逃げない。
愁が好き。
その気持ちは本物だから。
「凪ちゃん…私…言うよ。明日言う。ちゃんと好きだって伝える」
プッ!!
凪ちゃんはお腹を抱えて笑いだしていた。
何で笑われてるのー!?
「美弦、明日土曜日だけど…?」
笑いをかみ殺しつつ凪ちゃんは指摘してくれた。
「あ…」
日付感覚が曖昧になってて明日が土曜日だということにも気づかなかった。
「そんなに焦んなくても大丈夫。もう少し学校は休みな?倒れたらまた紘一さんが心配するんだから」
「大丈夫だもん!!」
両手を振り上げて元気いっぱいさをアピールすると凪ちゃんにそそくさと布団を被せられてしまった。
「心は元気になっても体は別なの!!」
「平気なのに…」
ブーブーと顔を膨らませ不満を零す。
「はーやーく―寝―ろ―!!」
凪ちゃんの頭には鬼のような角が見えた…。
「ゴメンナサイ…」
逆らうとろくな目に遭わないので素直に布団の中に収まることにした。



