らっく!!




「どうしてぇ…っ…?」


たまらなくなって私はその場に崩れ落ちた。


どうして?


どうして?


私がすぐ泣くから?


愁に甘えてばかりだから?


迷惑だったから?


直すから、全部直すから…お願いだから…っ…。


「いらないなんて言わないでぇ…っ…」


涙が零れそうになるのをグッと堪える。


泣いたら2度と愁が帰ってこない気がした。


愁は…何も言わなかった。


ただ私を黙って見つめていた。









「ごめん…」


愁は地べたに座り込んでいた私にそう言い残した。


頭の上から降ってきた謝罪の言葉にふっと顔を上げる。


愁の背中が見えた。


私の大好きな背中。


それが遠ざかっていく。