「あ…これ…」
「気に入らない?」
私は大きく頭を横に振った。
嬉しすぎて言葉に表せなかった。
だって初めてのプレゼントが…。
「指輪なんて…貰ったの初めてだから…びっくりしちゃった…」
細いシンプルなシルバーリングが輝きを増す。
「俺も初めてあげた。実はそれペアリングなんだよ。ほらっ!!」
愁が首から下げていたチェーンには私が貰ったのと同じリングがついていた。
「もらっていいの…?」
だって…指輪って特別なものじゃない?
「安物で悪いけど。貸して?つけてあげる」
愁は私の左手をとりゆっくりと指輪をつけてくれた。
あれっ?
「なんで中指なの?」
あっ!!いや、期待してた訳じゃないんだよ…!?
「薬指には将来もっといいやつあげるから。それまで中指で我慢して?」
そう言って愁は私の左手の中指にキスをした。
指輪の上からされたのに確かに感じた愁の唇の感触に心がざわざわと騒ぐ。
「それって…」
胸が期待に膨らんでどうしようもない。
「ずっと…一緒にいよう…?」
愁の瞳が愛おしそうに私を見つめる。
滲んでいる涙を拭ってくれる。
優しいキスをくれる。
ああ…そうか…。
この人は私を心から愛してくれてるんだ―…。



