思ってみれば愁って、
顔よし、
性格よし、
家柄よし、
だよね!?
彼女…いたに決まってるよ…ね…。
女の子の扱いもなれてるし。
なんで今まで気づかなかったんだ…?
そばにいてあげたいとかって思い上がりも甚だしくないか?
「美弦…怖い顔すんなよ…」
「へっ?」
「いや、さっきから…」
愁の視線の先には私のお皿が。
そこにはパスタがフォークに有り得ないくらい巻き付いていた。
「何、考えてた?」
何って…。
「…かっ…」
「か?」
「辛くない…?そのパスタ…」
彼女いたの?なんて聞けるかっ!!
「辛くないよ?美弦が作ったものは全部おいしい」
愁は本当に美味しそうに私が作ったパスタを食べてくれた。
すごく幸せなのになんだか泣きそうになった。
愁は…今までもこうして誰かの手料理を食べていたのかな…。
「美弦…?」
「何?」
「どうした…?」
「なんでもない」
我ながらバレバレだと思うけどわざとそう答えた。



