あれっ…?
「美弦…?」
おかしい…。
美弦の表情が明らかに曇った。
普段ならバカッ!!って言いながら真っ赤になって怒るはずだ。
「美弦…。あんた高屋先輩に何された…?」
まさか…高屋さんに限って…。
信じたくない返答が頭をよぎる。
「凪ちゃん…」
なかなか切り出さない美弦イライラして私は美弦の肩を掴んで揺さぶった。
「正直に言いなっ!!」
「何もされてないよ…?途中で止めてくれたから…」
よかった…。
なんかもうホントに母親の気分になってきたかも…。
「凪ちゃん…。愁のお兄さんってどんな人かわからないかな…?」
「高屋先輩の兄…?」
「この間愁の家に行ったらね、その人がいて…。それから愁の様子がちょっとおかしいの…」
「おかしいって…?」
私は身を乗り出し、たっぷり30秒は待った。
「甘えてくるの…」
惚気か…?
私はガクッと肩を落とした。
改めて惚気られると、萎える…。



