「俺のものになる覚悟」
わかるかと尋ねるとたちまち美弦の顔が赤く染まる。
「しゅ、愁っ!!」
美弦は慌てて俺に腕に顔を押し当て表情を隠した。
やっと自分のしていることや言っている意味が分かったみたいだ。
「わかってるよ。今日は何もしないから」
多分。
ここまで信頼されてると嬉しいんだか悲しいんだか複雑な気持ちだ。
美弦、お前全然わかってないよ。
俺がどれだけお前に救われたか…。
美弦の存在全てが愛おしい。
だから全部欲しいんだ。
欲張りなのか…?
相手の全てを欲するのはわがままなことなのか…?
でもわがままでもいい。
美弦が欲しい―…。



