「紘一さんいい加減認めてくださいよ…」
紘一さんはパッと私から離れ、愁めがけて次々と言葉を繰り出した。
「やだねっ!!大体、何で愁が美弦と一緒に家に来るんだよ!?ってか今までどこで何してた!?美弦に変なことしたらいくら愁でも許さないからなっ!!」
「紘一さん…」
なっ…なんか…違う方向に話が…。
そもそも紘一さんが種を蒔いた様なものなのにこの言われようはなんなんだ?
「私…紘一さんに話があるんです。愁はただ心配してついてきてくれただけです」
“変なこと”ならされたけど今は話を戻す事が先決。
「話ってあの写真のこと?」
紘一さんは可愛らしく首をかしげた。
大丈夫…言える。
ひとつ大きく息を吸う。
「はい、紘一さんには今までお世話に「あれね~困ってるんだよ~」
紘一さんは困ったように頭をかいた。
はい…?



