「愁…」
「だから安心しろ」
愁はそう言って次々に私の顔中にキスを落とした。
「うん…」
それに目を瞑って応える。
なんだかくすぐったい。
不安がスーッと消えていく。
そう思っていると愁の唇が私の唇と重なった。
「…ん…っ…」
舌が絡まり吐息が洩れた。
初めての深いキスに頭が働かなくなる。
愁は私のことはお構いなしに角度を変え口づけを深める。
息が…っ…。
離れたくても愁の手が私の頭を抱えていて出来ない。
体から力が抜けていく。
唇が離れた時にはぐったりと愁に体を預けていた。
「美弦?ごめん調子乗りすぎた?」
悪びれもせず笑いながら言う愁がうらめしい。
わかってるなら手加減してよっ!!



