「大丈夫でしたか?」
「相楽さんっ!!紘一さんは!?」
「社長から伝言です。“この騒ぎじゃ帰ってこれないからしばらくホテル暮らしになる。心配するな。”だそうです」
「そんな…」
紘一さんの口から直接あの写真について聞きたかった。
複雑な気持ちだった。
紘一さん…何でなにも言ってくれなかったの?
「美弦さん、安心してください。すぐに収まりますから」
口を堅く引き結んでいた私の様子に相楽さんが慰めの言葉をかける。
「紘一さん、他に何も言ってませんでしたか…?」
「特に何も…」
「わかりました…わざわざありがとうございました」
お礼を言うと私は覚束ない足取りで自室に向かった。
そのままベッドに倒れ込む。
リモコンをとりテレビをつける。
《大物女優と若手社長の熱愛発覚?!》
チャンネルを変える。
《お相手は34歳社長!!》
また、チャンネルを変える。
《いや~お似合いですね~》
次の瞬間にはテレビの画面は真っ暗になっていた。
私はテレビのスイッチを消した。



