「みみ、み、み、みみつるっ!?」
私は自分の目を疑った。
「こっこ、こ、こ、こ紘一さんっ!!何でここに!?」
うっそー!!
みっ見られた…?
「行くって言っただろ!?っというかどういうことなんだよ!?まっ…まさか…!!」
紘一さんが続きを言う前に素早く立ち上がる。
「美弦」
呆気にとられていた私はその声に促され、愁に手をとってもらい立ち上がった。
「紘一さんすいません、報告が遅れました。俺と美弦、付き合ってます」
握られた手に更に力がこもる。
紘一さんはそれを見てショックのあまり倒れそうになった。
「み、み、みつるホント…?」
かろうじてその場に踏みとどまり今度は私に尋ねる。
私は真っ赤になりながらもしっかりと頷いた。
「そんなぁぁぁー!!美弦がぁ―――!!俺の可愛い美弦がぁ―――!!」
紘一さんは世界の破滅が来たと言わんばかりに頭を抱えて泣き叫んだ。
って誰が紘一さんのものだって!?



